諸行無常の鐘の音

この世で唯一変化しないものは、変化そのもの。地球も生き物も絶えず変化している。

人の考え方、国、組織、制度、家族も同様。何が良くて何が間違っているかはその時代によって変わる。特に過去150年における人類の変化は凄まじい。日本でもそれ以前はちょんまげを結って、責任を取るため普通に腹を切っていた。そういったメンタリティーは終戦頃まで生き残っていたが、三島由紀夫を最後に完全に消えてしまった。

それからの50年も凄まじい変化だ。人類が月に到達し、テレビがカラーになり、パソコンが登場し、ネットが張り巡らされ、AIが生まれた。その一方で、核家族化が進み、会社組織の体制も変革し、古いしきたりが消えてゆく。

これらの現実に対し人々の考え方や行動はなかなかついてこれていない。変化を拒むのが人の性。これからAIが社会の様々な場面で導入されていくことになるが、そうなると益々葛藤が増していくだろう。それは社会ストレスを生み、身体的・精神的障害として顕在化する。それを軽減する手法を考えることが人類に課せられた最大の命題かもしれない。

社会がAIやロボットとどう付き合うか。人類の労働価値はどう変化していくのか。今月から少しこれらについて深堀したい。

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